もりた眼科クリニック

院長紹介

院長挨拶

もりた眼科クリニック 院長森田哲也

メディカリスト

 開業して年月が経つと、いろいろな変化に気付きます。時代の流れ、環境の変化、加齢による変化など、目の病気もこれらの変化に影響されます。特に、近視に関連する変化がよくみられるようになりました。

①様々な年代で、近視の方が増えました。
 大人も子供も、近視の方が増えました。特に子供に関しては、近視の悪化スピードが数年前より速くなった印象です。コロナ禍での室内生活、スマホやタブレット時間の増加など、近方を見る事が増えたことが原因と思われます。親の近視も増えれば、遺伝で子供の近視も増えます。これから先、近視人口は増えるばかりです。
 近視は、度数が強くなるといろいろな合併症を生じやすくなります(詳しくは「近視(子供から大人まで)と目の病気」をご覧下さい)。代表的な合併症は、黄斑変性症、白内障、網膜剥離、緑内障です。このうち緑内障だけは、初期段階では全く気が付かず、視野が半分程度欠けてからようやく自覚症状として気が付く病気です。緑内障は慢性進行性の視神経疾患ですが、大人だけの病気ではありません。近視の子供の視神経を年々診ていると、徐々に緑内障様の変化を認める場合があります。このような子供は若年で緑内障を発症する可能性があり、早い段階で近視の進行を抑える必要があります。

②レーシック(LASIK)後の方が増え、緑内障を合併している方も増えました。
 近視矯正治療の1つであるLASIK(Laser in Situ Keratomileusis)が普及してから、20年以上が経過しました。若い頃にLASIKを受けた方が中高年となり、近視化による視力低下やドライアイなど様々な症状で来院されます。その際、緑内障を発見するという方が増えました。
 近視と緑内障は、非常に深い関係にあります(詳しくは「緑内障」をご覧下さい)。近視の方は、LASIK前は視力低下やコンタクト検診などで眼科を受診していたはずですが、LASIK後で見え方が良くなると眼科を受診しなくなり、その間に緑内障が進行してしまう可能性があります。また、近視の目の緑内障判定は緑内障専門医でないと難しく、LASIK施行時に緑内障所見があっても見逃されたまま年月が経ってしまった可能性もあります。LASIKでは眼球そのものを治療しているわけではありませんので、視神経の障害である緑内障は近視を矯正しても治りません。

 緑内障は現代でも失明率第1位の病気ですが、早期発見・早期治療を行えば日常生活に支障をきたさないレベルで留まることのできる疾患です。現在、画像解析検査(三次元画像解析装置:OCT)の発達で、緑内障の早期発見や網膜の近視変化をとらえることが可能になりました。近視の方は全員OCT検査をした方がいいというのも、決して過言ではありません。簡単な検査ですので、まずはご受診いただければと思います。

 緑内障専門医の立場でいろいろ述べてきましたが、当院では緑内障をはじめ、近視や遠視の合併症(眼精疲労、白内障、網膜剥離、緑内障、黄斑変性)なども詳細に調べ、治療や生活のアドバイスを行います。何の病気でもそうですが、早期発見・予防・治療が大事です。人生100年の時代、早めに目の異常を見つけて、より長い間よく見えた状態で暮らしたいですよね。経験と知識を最大限に活かし、皆様の目の健康に貢献できればと思っております。

 どうぞよろしくお願い致します。

森田 哲也

経歴

平成3年3月 鳥取県立鳥取西高校卒業
平成9年3月 北里大学医学部卒業
平成9年5月 北里大学病院眼科 研修医
平成11年4月 東芝林間病院眼科
平成12年4月 北里大学病院眼科
平成15年3月 北里大学 医学博士号
平成15年4月 北里大学医学部眼科学 助手
平成19年4月 北里大学医学部眼科学 助教
平成21年10月 北里大学医学部眼科学 専任講師
平成26年10月 北里大学メディカルセンター眼科 部長
平成27年4月 北里大学医学部眼科学 診療准教授
平成28年11月 もりた眼科クリニック 院長
現在に至る

資格・所属学会

  • 日本眼科学会認定専門医
  • 日本眼科学会認定指導医
  • 日本眼科学会
  • 日本緑内障学会